Ｔ川所長との出会い

建築家さんに会ってみる

土地の仮契約もすんだ翌日、Ｔ建設さんから一度建築中の物件を見てみないかという連絡がありました。施工現場など見たこともなかったので是非お願いしたところ、比較的近くの建設現場を見せていただきました。サッシなどは入っていないものの棟上げはすでに終わっています。間口は比較的狭く、縦長の土地に建っています。足場が外れていないので全体像はうかがい知れませんが、なかなか大きな建物のような気がしました。そこに現れたのが、この建物を設計したというＴ川所長でした。

実は家を建てようと思った前後から、地元での建築家情報を集めていました。知人や職場の上司なども建築家の設計という物件が多く、HM以外にも選択肢があることを知っていたので、まずはネットで調べ始めました。HPを持たない事務所もあるのですが、やはり連絡手段や作品発表の場をネット上に設けていないところはパス。上司の紹介も考えましたが、とりあえずここは自分の目を信じていろんな作例を見ることにしました。そんななか、気になった設計事務所が何件かあり、そのなかの一人がＴ川先生でした。流行のFLASHなどは使われていませんが、HPも比較的丁寧に作られていてBlogも開設されています。

このＴ川所長に一度連絡を取ってみようかなと思っていた矢先、現場でばったりと初顔合わせです。ちょっと運命的なものを感じました。HPでの顔写真とは違い、メガネをかけています。HMさんの営業さんたちとは違い、ノータイ・ジャケットの軽装です。とりあえず名刺交換をし、現場を案内してもらいます。

木造２階建ての家ですが、延べ床60坪程度の比較的大きなお家です。まだ壁などはありませんが、かなりしっかりとした構造であることは何となくわかりました。現場監督のＭさんは「木の家」にかなりのこだわりがあるようで、事細かに柱や床などの説明をしてくださいました。防湿用のウレタンフォーム充填などもされてあり、作業はかなり丁寧な感じでした。また、棟梁は若干37歳の方。にこやかな好青年という感じです。Ｍ監督によるとかなりの凄腕だそうで、確かに「仕事がんばってるよ」というオーラが漂っていました。

30分ほどして辺りも暗くなり、現場を後にしました。その後向かったのは木材展示場。Ｍ監督が見て欲しいとの依頼からでした。小さなショールームですが、すべて紀州材をふんだんに使用しています。柔らかな明かりと相まって、暖かな感じがします。Ｔ川所長も同伴され、僕とＴ川所長はそのショールームで小一時間、家について熱く語っていたように思います。話はずいぶん弾みました。その間、お義母さんや嫁さんは紀州材の説明などを受けていたようです。地下には一枚板のテーブル原板などが陳列されていましたが、圧巻です。いろいろな種類の木材で作られたテーブルが所狭しと並べられています。比較的お手頃なものから価格表示されていないようなものまで、とにかくすごかったです。特に今は使われていないビリヤード場をそのまま展示場にしたようで、地下組織のアジトのような雰囲気がまたよかったです(^^;;

Ｔ川所長には翌日メールをし、日を改めて相談させていただくということになりました。

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